第3話

 「えっー!!!」


少女はとても驚いている。


 どうやら、自分のいた場所の高さに驚いたようだ。


 これ楽しいかも。


 それから俺はこれでもかという程、現代の文化を見せつけた。


 リアクションは可愛いくてキラキラして可愛かった。


 ついでに、


 「君はこの絵本の中の人なんだ」


「ふぇ??」


 別に本人に隠すことないしな。後で伝えるにしろショックがもしあるなら、今テンションが上がっているうちに伝える方がいい。


 何より、この世界で生きるなら身元とかの問題もあることを知って貰わないといけない。


 「ど・・・どいうことです?私が絵本の住人なんて??」

 マッチ売りの少女は、さっきまでのありえない文化を見せつけられたせいか、


 「俺も分からない」


それから、マッチ売りの少女は自分の家に帰れないことを知って泣き続けた。


 あんな家でも暮らして来た家だからな


 それに急なこんな生活環境の変化は少女には厳しすぎる。


 「・・・私これからどうすれば・・・いいの?」


さっきまでの明るい少女は居ない。絶望した顔をしている。


 「とりあえず、俺と一緒に暮らそうか」


「良いんですか?」


「あー、もしかすると、現代の文化がそうさせないかも知らないけど、一緒に暮らしてみよう」


「・・・ありがとうございます!!」

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