マッチ売りの少女が現代にやって来たのでとりあえずご飯をあげた
激 辛
第1話
俺はその日何となくマッチ売りの少女の物語が頭に再生され続けていた。
一度は誰もがあの終わり方に不満を持ったのでは無いだろうか。まぁ確かに儚い演出と食事の大切さ、虐待や育児放棄による残酷さ等子どもに教えるのには相応しい話なのかも知れない。けど俺なら、やっぱり最後はハッピーエンドが良いなと思う。
学校の授業を聞かずそんなことを思って家に帰って扉をあけ、靴を脱ぎ始めてると、きゅうに変な光の塊があり、段々と人の姿をしていくそして、それはマッチ売りの少女になった。
「あのぉ、ここはどこですか?それより、私マッチを売らないと」
そしてお腹がなる音が聞こえる。
「あのぉ、マッチを売って家に帰らないと行けないんです。お願いです。買って貰えないでしょうか」
俺の服に少女は掴む。
「お願いします。じゃないと私生きていけないんです。」
そして、またお腹が鳴る。
どうしよう??流石に一回警察に言った方がいいよね。
「私、マッチを売らないとお金を稼がないと、ご飯も何も食べれない。」
グーと音が鳴る。
とりあえずご飯作るか。
「・・・」
少女は、ちょー美味しそうにご飯を見つめる。
「食べていいよ。」
「えっ、でも。」
「お腹空いてるんでしょ」
ドッキリにしては、流石にあんな意味のわからない現れ方は出来ないだろう。
「あのぉ、貰います。」
少女は食べ始める。
そしてそんな姿を見た後俺はこの少女はマッチ売りの少女だと確信する。
その少女の体格にはありえない程、たくさん食べている。
何より涙を流しながら、今ある食べ物に感謝して生きる為に食べ続ける姿は嘘じゃ無い。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます