考えてたネタ詰め
ユダカソ
3つのネタ
①頭を踏まれる仕事
あるところに頭を踏まれる仕事があった。
頭を踏まれる仕事は「どうか頭を踏んでください」と客に頼んで踏んでもらうのだ。
集まる客は頭を踏むことで悦に浸るような者たちだ。
日々のストレスや内なる支配欲や征服欲を満たすため、この店に客足が途絶えることは無い。
しかしそれを良く思わない者も少なくなかった。
「あんな店であんな仕事をするなんて」
「汚らわしい」
頭を踏まれる仕事はみなに蔑まられるようないかがわしい恥ずべき仕事という社会的認識であった。
だからか、そのような店はよく政府が介入して解体させられることもしばしばであった。
「これでこの町はよくなった。」
晴れ晴れとした顔で町から汚らわしさを無くそうとする者たち。
しかし、その店で働いていた者たちへの補償は一切無い。
ただ仕事にあぶれた失業者が出ただけだ。
「私たちの仕事を奪うなんて」
そう抗議したところで
「あんな仕事をしていたお前が悪い」
と責められるだけだ。
だからまた政府に隠れて頭を踏まれる仕事を再開するのだ。
政界の者など裕福な者が利用客に多いため……。
②花になる町
ある町は美麗な花が咲くことで有名であった。
その町には尻尾が生えた住民がおり、なんとも「これを引っ張ってくれ」と言わんばかりに揺れているのだ。
旅人はみなその尻尾の動きにそそられ……人気の無い路地に住民と二人きりになるとつい尻尾を引っ張ってしまう者が少なくなかった。
尻尾を引っ張ると、住民はあの美麗な花に変わってしまった。
その妖艶な美しさはなんとも耐え難く、永遠に見ていたいと感じるほどであった。
だがその花は一瞬で散ってしまうのだ。
花びらが全て散り、茎だけになった住民はもうそこに根付いたまま動くことは出来ない。
茎だけの存在として生きることになるのであった。
それはある意味死とも捉えられるが、死ではないためどんなに住民が犠牲になっても犯人が裁かれることはなかった。
判決はいつもこうだ。
「引っ張りたくなるような尻尾を生やしている住民が悪い」
③異世界転生ドルピックタウン
ドルピックタウンに異世界転生して優雅に観光したいという話。
考えてたネタ詰め ユダカソ @morudero
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