透明な箱(day2 透明)

恋をすると透明な箱に想いを閉じ込める。


母のように恋愛で一喜一憂したくないからだ。


連絡が来ないと酒を煽り、デートだと家事もせずに出掛けていく。


母の服を畳みながら私は落ち着きある女性でいようと常々思う。


街中で恋人と腕を組んで歩く同級生を見かけた。


輝くような笑顔から顔を背け足を早める。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る