私はね、
鏡を見ると涙が出た。
目の前にいる自分に嫌気がさして、
自分の全てが嫌いだった。
お世辞でも自分を褒めることが出来なかった。
…自分を褒めてくれる人もいなかった。
ナイフを向けて、手が止まった。
高い場所に立って、足が止まった。
ロープをかけて、涙が止まらなかった。
私は、どうすればいいんだろうと、
自分はどうしたいんだろうと、
何も分からなくて、からっぽで。
寝れない毎日。
起きれない毎日。
汚い部屋。
ぐちゃぐちゃの私。
全てが敵で
全てがゴミみたいだった。
早く卒業したかった。
早くこの状況から逃げたかった。
早く大人になりたかった。
大人の視線が怖かった。
「なんで、」「どうして、」
理解してくれないくせに追い詰めるように
聞いてくる。見下した目。すぐわかる。
年下だから、言い返せないから、、
わかってる。
だからこの立場から逃げたかったし、
だから大人になりたかった。
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