ドッペルゲンガー再確認
渡貫とゐち
ドッペルゲンガー再確認
「僕は君のドッペルゲンガーさ……初めまして」
「……初めまして……――あれっ!? おれ、こんなに見た目ダサいの!?」
鏡で見るのとはまた違う……、こうして目の前にいる『存在感』が加わると、髪型とか服装とか、全てがダサく見えてくる……!
嘘だろおい、こんな姿で外を出歩いていたのかよ!?
「こうしてドッペルゲンガーと出会ってしまった後は、どうなるか分かって、」
「それどころじゃねえよ! 早く、見た目をなんとかしないと……――クソ、なんだか周りからクスクスと笑われているような気がしていたけど、気のせいじゃなかったのか!!」
「あの、」
「うるせえッ! お前も、ドッペルゲンガーだかなんだか知らねえが、早急に身なりを整えろ! お前のせいでおれが笑われるのは嫌だからな!?!?」
「だから待てッッ!!」
「なんだよッ、ドッペルゲンガーッッ!!」
「……僕も連れていけ。ファッションのことなんか、微塵も分からないんだから……」
…了
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