創作星の子

エンド

1話

 「はあ…はあ…、どこ…?どこ行ったの…??苦しい…。」

 目眩がする。僕は『彼』を捜していた。彼がいないと息が上手くできない。不安で不安で仕方がない。僕はポケットの中から取り出したカッターで自分の腕を切る。

 すると後ろから誰かに抱きしめられた。

「ごめんな…、苦しかっただろう…?もう大丈夫だから。」

 後ろを振り向くと僕が捜していた『彼』が抱きしめていた。

「はっ…、、遅いよ…。苦しくて倒れそうだったんだからな…。責任取れよ…。」

 僕は言いつつもカッターで腕を切り続ける。

「俺が切ってあげようか?ほら、貸せ。」

 彼は僕が持っていたカッターを取り上げた。驚いた僕はあっ…と声を漏らした。

「もっと痛くしてあげるから心配しないで。」

 彼はにやにやと笑みを浮かべている。そして遠慮なく僕の腕を強く切りつける。…実は僕は痛いのが大好きだ。毎日こうして切らないと気が済まない体なのだ。

「うわ、お前の血が俺の服に付いちまったわ。やらかした〜!白い系の服着るんじゃなかった〜!」

 彼は笑いながら言った。

 すると僕のフレンドがワープしてきた。このフレンドを『S』さんとしましょう。

「やっほー!ワープしてまずかったかな??」

と明るい声で言った。

「いや…別にいい。なんの…用?Sさん。」

「ハート交換して欲しくて!キャンドル余裕ある??」

「あるよ。僕も丁度欲しかったから…。」

Sはにっこりして、

「やったー!ありがとう!やっぱり君は優しい!」

すると彼が、耳打ちした。

「…ハート交換したら別のエリア行こう。」

僕は頭をこくっと頷いた。


 …ハート交換が終わり、Sが去ると彼が書庫に連れて行った。すると彼がいきなり、

「ちゅーしよ。」

と言った。

「別に…、好きにしろ…。」

 僕は素直になれないのかそのような返事をした。彼は壁ドンをしてキスをした。

そしてしばらくして、

「かわいいね、お前。へへ…。」

彼は僕に夢中だった。

「…ね、もっと痛みを感じたい…。お願い…、。」

「お前の願いならなんでも聞くよ。」

すると彼はカッターで僕の腕を切った。

「…っ、なんで僕のこと殴らないの…?」

「そんなの単純だよ。お前の顔は綺麗で可愛いから殴りにくいんだよ。」

すると彼はカッターをしまって、僕の首に手をかけた。

 …苦しいよりも快感が勝ってしまったのか、もっとやってほしい欲が滲み出る。

「あっ、ごめんね??つい首を締めてしまった…。苦しかったよね…。」

「はっ…、はっ…、別に…、大丈夫だからっ…もっとやって…くれ…。」

彼は心配な顔をしながらも、

「はいはい、わかったよ。ははっ、全く…、この苦しいは好きなのかよ。」

と、再び首を締めた。

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