File.74 食事中の会話
魁兄は親戚との付き合い方で困っているらしい…魁兄いわく、この弁護士事務所が現在軌道に乗っているから、正直子供の面倒は見たくないそうだ…子供の面倒を見るとなるとそれなりに労力が必要になってくる…そうなれば、軌道から外れてしまうかも知れない…
魁兄は子供を引き受けることは覚悟しているようだが、あまり乗り気では無いようだった…いくら親戚とは言え、他人の子供をずっと世話をするのは…俺だって嫌だ…
俺は元々小学生の時に知り合っていたこともあって、こうやって頼ることが出来ているがあの時に知り合うことが出来ていなかったらこんな風に生活することは出来ていなかったのかも知れない…いや、恐らく出来ていなかっただろう…
魁兄の判断に従おうとは思っている…でも、俺個人的にはその子供を引き取って世話をしても良いんじゃないかと思っている…子供には何の罪もないからね…それに俺の事を助けてくれた魁兄は昔から子供が好きなのも知っている…魁兄なら落ち着いている状況だったら間違いなく、引き取ってくれていたと思う…
自分の仕事が大切なのも分かるけど…子供のことを見捨てるというか…引き取らないでいるのは正直気が引ける…
「魁兄はさ…どう思ってるの?」
「それは…あいつの子供を引き取るか引き取らないってことか?」
「うん…俺はさ、子供がなにか悪いことをしたわけじゃないんだし、引き取っても良いんじゃないかなって思ってたんだ…でもね?魁兄だって今は、経営というか調子がいいんでしょ?」
「そうだな…今は、安定しているというか…調子がいいとは思うな…だからこそ今のうちに頑張っておきたいんだよな…」
「難しいところだね…」
「俺も本心では引き取ってやりたいんだけどな…ちょっと障害が多いというか…まぁ翔太が見てくれるなら一応引き取れなくもないとは思うが…」
「俺も子供は好きだからね…本当に引き取らなくちゃいけない状況だったら俺も見るよ…」
「そうか…そういう状況にならないことを祈るよ…」
「そうだね…まぁとりあえずこの事は一旦置いといてさ…食事にしよ?」
「そうだね…俺も食事を摂るか…」
今日は俺が食事を用意してみた…意外と料理するのは得意だから簡単に作ることが出来た…中学の時の家庭科で、料理することが楽しいと思い、色んなところで料理を練習していったのだ…
親から習うわけには行かなかったので、友達の家で料理の練習をさせてもらうことが多かった…
「翔太上手いな!!この食事美味しいぞ!!」
「そう?良かった…」
「普通に店で出しても問題ないくらい良いと思うぞ…」
「そんなに?嬉しいな…」
「今度から俺のかわりに料理をしてみれば?その代わり今やってもらってることを減らしたり工夫するからさ…それと、材料費はこっちが全部持つからさ?」
「材料費全持ちなら…料理するのはつらくないから良いんだけどさ…」
「言ったな?俺はとことんお前に料理してもらうからな?料理の味付けが俺が今まで食べてきたものの中でも一番に上手い…」
「大げさだなぁ…嬉しいんだけどさ…」
「いやいや…世辞でもなんでも無くて、普通にうまいんだよ…俺の母親だって此処まで上手いのは作れないぞ?」
「魁兄のお母さんには俺一回もあったことがないからなぁ…いつか会いたいな…」
「俺の母さんに合うのは辞めておいたほうが良いぞ?多分、翔太のことをめちゃくちゃ撫でてくると思うから…」
「え?嫌いとかじゃなくて?」
「いや…俺がこの子と友達なんだよって言ったら、説明をさせられてね…その説明を聞いたら、母さんは『その子のことをしっかりと守って上げなさい?』何ていうからさ…」
「あぁ…でもそういうのって嬉しいね…」
「嫌じゃなければ会ってくれても良いんだが…正直親戚の人達も俺の母さんにはあまり近づかないし…俺は感じないんだけど、他の人達いわく見ていると吐き気がするんだそうだ…変だよな…」
魁兄と一緒に食事を取った…今日の魁兄との食事はいつも以上に楽しかった…
今日も見てくれてありがとうございます!!
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セーブ&ロード~スキルの力で何度でもやり直す!!~
https://kakuyomu.jp/works/16817330660921570134/episodes/16817330660923435626
今日から合宿になります…更新頻度に影響が出る可能性もありますが、よろしくお願いします…
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