File.66 長期休暇

転校してから数週間が経った…様々な事件があったものの、学校に慣れつついろんな人達と関わりを持つことが出来た…


「色々なことがあったけど…そろそろ長期休暇だったよな…翔太の学校は…」


「うん…長期休暇の間に魁兄と一緒に何処かに行きたいな〜って思ってるんだけど…どうかな?」


「う〜ん…大きい仕事が入ってはいるが…まぁその仕事も急務ってわけじゃないから大丈夫だと思う」


「それじゃあ一緒に行こ?何処に行きたいとか希望ある?」


「う〜ん…そうだな…温泉でのんびりするっていう意味で、鬼怒川温泉なんてどうだ?それと先輩も一緒に連れて行こう…」


「そうですね!!人が多いほうが旅行が多いですし!!」


「よし!!それじゃあ連絡しておくから、空いてる日があれば連絡してくれよ?流石に空いてる日がわからないと連絡のしようもないからな!!」


「うん!!」


俺は魁兄と一緒に長期休暇中の事を考えた…暑い夏はいろんな課題をやっている内に忘れてしまうだろう…今回出た課題は、前まで居た学校に比べても少なかった…


「課題は…英語の課題と…レポート課題が2つ…国語が漢字と、古文か…それ以外にも結構あるけど…一番最優先で片付けたいのがレポートかな…」


レポート課題は2つ…その内容は、物理と生物についてだ…詳しく言うと長くなってしまうから省略するが…しっかりと取り組まなければ、レポートを作るのが難しいだろう…


「へぇ…翔太の方は結構課題が出た感じか…それならめんどくさいものから始めるんじゃなくて、優しめの…つまり得意な科目をするといいらしいぞ」


「得意な科目は後々に取っておきたい派なんだけど…そう考えるとめんどくさいものからやった方が良いのかな〜って思ってて…」


「確かね…自分の得意な科目から課題に取り組んだ子と、自分の苦手な科目から課題に取り組んだ子だと、やる気に大きな差が生まれたって話を聞いたことがあるよ…たしか得意な科目から先に取り組んだ子が最終的には早く課題を終わらせることが出来たという話も…」


「へぇ…ありがとう魁兄!!自分の得意な科目から取り組んだ時はやっぱり、持続的に学習をすることができると言うか…いつもより長い時間勉強できている感じはするな…」


「高校生には学習が一番だよ…それと運動すること…別にしなくてもいいんだけどさ…」


「うん…まぁ夏休みを開けたらテストがあるからさ…そのテストに向けて多少は勉強しないとね…今までは学校に入ったばかりだったからテストが成績に含まれなかったんだけど、これからは入るからね…」


「…テストは難しい?」


「う〜ん…人によるかな…しっかりと予習していれば全く持って問題ないし…最悪は勉強していなくたってできると思うよ?」


「そうなのか…テストなんて懐かしいな…俺は中学や高校とあまりテストは真剣に取り組んでなかったからな…後々になって重要さを知ったよ…まぁこれからは長期休暇になるんだ…テストの勉強はゆっくりとやっていけばいいさ…」


「うん…それに部活にもそろそろ入りたいなって思ってて…」


「どんな部活だ?バスケットボールとかハンドボール?それとも陸上かな?」


「まだ正確には決めてないんだけど…この長期休暇中には入る部活を決めたいなって思ってて…」


「そうか…部活は全力で取り組みなよ?思い出になりやすいからな…今でも中学時代の部活を思い出すよ…あの時は楽しかったな…」


「そうなんだ…」


「あっ…すまないが、これから用事があるんだ…夜まで帰れないと思うからここは好きに使ってくれて大丈夫だぞ」


「分かった…パソコンでレポートをやってるから、帰ってきたら俺のスマホに電話かけて?内鍵もやっちゃうからさ…」


「最近は不審者が多いと聞くからな…分かった、こっちについたら電話をかけることにするよ」


「それじゃあいってらっしゃい」


「行ってきます」


そうして魁兄は車を何処かに向けて走り出した…車の速度はいつもよりも早い気がした…






見てくれてありがとうございます!!

色んな作品を投稿しておりますので他の作品も是非見てください!!

本日の昼、又は夜の時間に紹介します!!ぜひお楽しみに!!


最新作を最後に載せていこうと思います!!

セーブ&ロード~スキルの力で何度でもやり直す!!~

https://kakuyomu.jp/works/16817330660921570134/episodes/16817330660923435626


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