File.3 弁護士②
俺が目を覚ますとこの前、弁護士事務所の整理をして疲れて寝た時のソファーの上に居た…ソファーは比較的新しいようだ…
「ん…」
ソファーの隣にはテーブルが置いてありその上にはこんな手紙が置いてあった…
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翔太へ
一時的に外に出なくちゃいけなくなったから、少しだけ待っといてくれないか?弁護士関係の仕事でちょっと急ぎでやらなくちゃいけないことができちゃってね…
一応ご飯は冷蔵庫に用意してあるから先に食べてもらっちゃっても大丈夫だよ?大体6時位には帰れるはずだから安心してね
魁戸より
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「…まぁしょうがないよね…仕事の合間を縫って俺をここに連れてきてくれたんだから…」
俺は立ち上がり、冷蔵庫に向かって歩き出した…しかし歩きだしてから俺は自分の体の違和感に気づいた…
「なんだ?妙に体が重いような…それに足を動かしにくいな…」
俺は何故か動きにくい足を引きずりながら、冷蔵庫の前にたどり着き食事を取り出し、先程まで居たソファーの前までたどり着いた…
「どうして動き辛いんだろう…まぁ大丈夫だよね?」
俺は食事を数十分かけて食べてから歯を磨いた…そして俺はソファーに戻り睡魔に襲われたため、眠りについた…
魁戸side
俺が電話をかけた相手は俺の先輩に当たる人だ…俺の弁護士資格を取るまでの勉強を手伝ってくれた事もある恩人だ…
『どうしたんだい?こんな時間に』
「すみません…仕事中でしたか?」
『いや…むしろ電話をかけてきてくれて助かったよ…今度久しぶりに飲みに行かないかい?』
「こちらも予定が合うかはわかりませんが、私も飲みに行きたいですね…」
『じゃあ来週の日曜とかどうだい?緊急の用事がなかったら恐らくその時間は君も僕の方も空いてると思うんだけど…』
俺はカレンダーを見て来週の日曜日の予定を確認する…確認してみたが、やらないといけないものはなかった…
「大丈夫そうです!!それと今回電話したのには訳がありまして…」
『なにか問題でも起きたの?』
「いまテレビのニュースを見れますか?」
『いいけど…』
先輩の電話からはテレビのニュースの音声が聞こえてくる…そしてこのニュースはあの事件のことだ…
『ニュースつけてみたけど…ここからどうするの?』
「そのニュースになっている子いるじゃないですか…その子は俺の大切な友達なんですよ…」
『年が些か離れすぎていないか?小学生くらいからの友達だったりする?』
「そうです!!それでこの子を今助けるために動いてて、色々と証拠となるものを集めているんですけど…」
『…取り敢えず今君が分かっている情報すべてを教えてくれるか?場合によっては俺も君たちを助けるから』
俺は先輩に今わかっていることすべてを話した…
『…なるほど…明日にでも本人と話させてくれないか?おれも会って話をしたい』
俺は先輩のことをよく知っている…声のトーンが一段階下がるのは相当怒りが溜まっているときや、その問題に集中して取り組みたい時になるのだ…つまり先輩はこの問題を解決したいと思ってくれているのか…
「先輩…ありがとうございます」
『ニュースを鵜呑みにしている奴らもいるからな…それに本人から聴く情報が俺らにとってこの上なく大切だからな…酒は解決してからにしよう』
その後先輩と今後の段取りを決めつつ明日先輩が家に来ることになった…それと先輩が翔太に向けて「今後こういう被害に合いそうになったら必ず弁護士を頼るように」と言ってくれとのことだった…
今回は高校生ということもあり、まだなんとかなっている状況だが、マスコミ共が必死になって探し回っているようだ…
俺の記憶が正しければ、翔太は明日からまた学校に行かなければいけない…俺の感が正しければ翔太は必ず学校に行くだろう…こういう状況になってしまったからには本当は行かせたくないが、本人の意志を尊重したい…
俺はもしかすると面倒事に巻き込まれるかもしれないと思い、色々と準備をした…
録音をするためのもの、制服の一部に取り付けるタイプの小型カメラ…何事もなければそれが一番いいのだけど、学校としてはそうは行かないだろう…
それと俺の電話番号を紙に書いておいて、これでなにかされても大丈夫だ…明日の朝に翔太に説明しよう…
俺はソファーで眠っている翔太を起こすためには行かないため、なるべくゆっくりと音を立てないようにして歩いた…そして翔太の反対側のソファーで眠りについた…
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見てくれてありがとうございます!!
こういう物語を作るのは初めてなので手探り状態ですが、今後とも頑張っていく所存ですのでよろしくお願いします!!
痴漢冤罪を防ぐ方法ってやっぱ少ないんですかね…
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