少女マンガが大っ嫌いな女の子はことごとく少女マンガ展開になってしまうようで!?

無為徒食

第1話

「ねぇー千花〜この少女漫画ちょー面白いんだよ!」

「読まない!?」

そんな言葉をかけてきたのは幼稚園の頃からの幼馴染みっつーこと鏑木充かぶらぎみつる

「遠慮しておく」

みっつーが少しため息をつきながら呆れた顔で

「なんで千花はそんなに頑なに少女マンガを毛嫌いするのー?」


………半分くらいあんたのせいでしょ…

と言いそうになったが流石にやめておこう…


私だって小さな頃は少女マンガが人並みには好きだったと思うしよく読んでもいた

けどみっつーが毎日毎日ネタバレをしてくるし

少女マンガが徐々に嫌いになり始めてたとこにさらに追い討ちであんなことが起こるし…


はぁ…


そんな憂鬱な気持ちを考えながら1日が幕を閉じた


その夜ある夢を見た


神様と名乗るおじさんが

「君可哀想だからいい能力を付与してあげよう」

そんなことを言われ……そこからはイマイチ覚えていない…

少女マンガがどーのこーのとか言ってたような…言ってなかったような…


そして朝目覚めると

7時30分だった

いつもはもうとっくに家を出ているはずの時間だ

急いでパンを咥え学校まで走り、曲がり角のところを曲がろうとすると

「ドン!!!!!」

そんな音が聞こえた

曲がり角を曲がろうとして誰かにぶつかったみたいだ

「大丈夫ですか?」

そんな声が頭上から聞こえた

その人の顔を見た瞬間イケメンだ…そう思ったが遅刻しそうになっていたことを思い出すと

急いで立ち

「大丈夫です!」

「ありがとうございます!」

そう言い学校まで急いで向かった


チャイムがなる数秒前になんとか学校に着きみっつーと今日来るはずの転校生がどんな人物かを話し合っていた

キーンコーンカーンコーン

そんな音が鳴り響くと先生が入ってきた

「今日は転校生を紹介する」

「入ってきてくれ」

そう先生がいいガラガラとドアが音を立てて開いていくとそこに見えたのは

今朝曲がり角でぶつかったイケメンだった…


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