片履きのシンデレラ

ヨコスカ

第1話 呼ばれた探偵

白く、美しい死体が出来上がった


星川女学園ほしかわじょがくえんには

校舎の裏手に小さな花畑がある


眠るように死んでいる

彼女こそ


学園一の美少女


仄白 エラ《ほのじろえら》 だ


六綿むつわたさん、、いかがでしょうか」

心配そうにこちらに声をかけてくれたのは

獅子あびる《ししあびる》さんだ。

彼女は、仄白さんの親友だという


「ああ、獅子さんどうも。まださっぱりですよ」

親友の死に姿を見て、彼女はさぞ心が痛んでいるに違いない。

できる事は、犯人を見つけること。

死体エラに対しても十分に敬意をもって接したい。


とはいうものの。、、、引かないでほしいのだが

、、あくまで主観的にだが

彼女エラの死体は

「、、美しい」

「え?」

「あ、いえ。不快にさせましたね」

「、、、。」

肯定も否定もされないとコチラとしては困ってしまう

うーむ。

「いったいどの辺りが美しいというのですか」

純粋に疑問なのだろう



「あー、、なんとも、いえませんがその、整っていると言いますか

化粧を施したような美しさと言いますね」


「はぁ、、」

できるだけの無いように話したつもりだが

女子というものは扱いづらい


「(ご遺体に)触れても、、?」

「あんまり雑に、、いえ。貴方に限ってそれはないと思いますが。服装を乱すのだけは許しません」


「分かりました」






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