第540話 フリージア 🌺
仕事時代、事務所にお花を欠かしたことがありませんでした。室内植物を十鉢ほど&近所のスーパーで調達した生花を応接机や仕事机に飾っていましたが、この季節になると、ひときわ香り高いフリージアが可憐な立ちすがたを見せてくれます。水仙&菖蒲の面影をのこすプリティな黄色いつぼみを室内に招き入れるのが楽しみでした。
半世紀近い幕を閉じたその朝もフリージアが楚々とうつむく応接机にはたくさんの花束がいっぱい。そのうちのひとつ、淡いピンクとブルーで統一された上品な逸品はほぼ社歴と同じ長い星霜を粘り強く支えつづけてくれた篤実なスタッフからで、年輪をあらわすバームクーヘンの銘菓に真心の籠った自筆の手紙が添えられていました。
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※ものの本ならぬもののネット(笑)によれば、十七日の花はフリージアで花言葉は「親愛の情・友情・感謝」黄色なら「無邪気」だそうです。いずれも清らかで品格のある文言ばかり。そっと控え目で可憐なたたずまいのお花にぴったりだよね~。あ、そうだ、たまには究極の節約生活をお休みして(笑)家の机にも飾ってみようかな。
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