第510話 免罪符 🎭
なにを言っても許されるという免罪符を与えたのが最大の罪。ある歴史学者さんが分析していました。内なる野獣性を秘してきた一定数が檻から解き放たれたのだと。そういえば、そうでないひとにはとうてい受け入れられない、暴力的な風貌や言動に憧れる若い男性が相当数存在するとか。分断を煽るひと&煽られたがるグループ。
ひとは大雑把にふたつに分類されるとヨウコさんは思っています。すなわち、すぐカッとなって、自分の利益追求のためには法律、さらにはその頂点の憲法すらないがしろにしてかまわないと本気で信じている無頼派 VS その真逆の冷静沈着な知性派。四億円の負債付き事業の後始末に半生を捧げさせたのも、まぎれもなき前者です。
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※朝カフェからの帰り道、やわらかな朝日が射し始めた街角で互いの犬を撫で合っている高齢の女性ふたりを見かけました。いたって平和、地球上のどこにもありそうな風景ですが、今朝はその平凡な絵がとてつもなく貴重な色合いをもって映りました。やたらな興奮口調に疑問も感じないひとたちに乗っ取られた世界、どこへ行くの?
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