第495話 滑稽 🦖



 俳諧の諧は諧謔の諧。もともと俳句は滑稽味のあるもの。そんな記述を拝見して、うっかり忘れていたことを思い出しました。作句を追及するあまり、生真面目な句ばかり詠もうとする暗闇に陥っていましたが、笑いを引き出す可笑しみに本来の俳句の真髄があるのですよね。反省します。とはいえど、それが一番難しいのですが……。


 でも「誰一人褒めてくれない草むしり 加藤静夫」「こほりれもんさくさくくづし自分推し 同」といったなんとも洒脱な句に遭遇すると、やはり憧れます、俳諧味。こうした肩の力が抜けきった句の前に堅苦しくしゃちこばった句は色褪せるしかないわけでして。いいな、いいな、こういう句を詠める方。一度お会いしてみたいです。




           🪼🪸  🪼🪸  🪼🪸  🪼🪸




※懸案事項がひとつ解決して、ほっ。でも、これから春までの長い歳月の張り合いがなくなったような気がしないでもありません。で、思い出しました、借金も生きる力になるという俗諺。たしかにあのころは寝ても覚めても巨額の負債を一刻も早く完済することだけを一心に考えていて、その他の悩みは入りこむ隙がなかったです。(^^;




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