　元旦から多事多端だった年の後半に、まさかこんな吉報が待っていようとは……。広島・長崎の原爆投下から約八十年、いささか遅きに失したとはいえ、日本被団協（日本原水爆被害者団体協議会）に平和賞の授与を決めたノーベル賞委員会の勇気＆慧眼に心からの敬意を表します。夢にも思わなかったことが現実になりましたね～。

　いまさらではありますが、核の恐ろしさが地球の隅々まで知らしめられ、愚かで冷酷なトップに操られた各国の国民が目覚め、恒久平和への道を進んでくれたらと祈らずにいられません。いまだに日本の真珠湾奇襲を引き合いに出して正当性を主張する国民が多いという加害国アメリカの大国主義にも一石を投じてくれたらな～と……。

　ただ……ヨウコさんの脳裡をよぎってゆくのは、ある席での衝撃的な体験でして。郷土史の話が弾んでいるとき、ひとりの年下女性が「うちは百姓一揆に押しかけられた側だから、あの首謀者を称えるなんてとんでもない」不興げな声をあげたのです。令和のいまなお江戸時代の庄屋を振りかざす現実に歴史の深い闇を見た思いでした。

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※ときどき当欄に書かせていただいている、一部高齢者の相次ぐ自費出版への浪費、じつはあれも、過去の恩恵に浴して平気なひとたちへの弾劾を多分に籠めています。たまたまそこに生まれたというだけで、財力とか政治基盤など先祖の遺産を独占して社会の困窮に目を留めようともしない俗人は「☆◇へ堕ちてください!!」と本気で。