第385話 宣孝さん 🩴
「眠っているあいだは吐き気を忘れていられるんだから、早く寝な」こんなやさしさをかけてくれる夫だったら、かなり年上でもいいかもね~、自分のむかしに重ね、思わず涙ぐんだヨウコさんです。前半はまったく楽しめなかった大河ドラマですが、最近になって、ヒロインや周囲の人たちの人間的成長とともに面白くなってきて……。
紫式部の夫・藤原宣孝さん、豪放磊落ではあるもののデリカシーのかけらもなく、才女には釣り合わないと思っていましたが、つわりに苦しむ妻を労わったり、生まれて来る子が左大臣・藤原道長の胤と知っても、不実はお互いさまとして、ふところ深くすべてを受け入れ、自分たち夫婦の子どもとして育てていこうと言ってくれたり。
こうした設定が史料に基づくのか、それとも女性脚本家の願望を託した(笑)創作かは存じませんが、前回の放送でのぶたかさん(佐々木蔵之介さん)ファンに傾いた女性視聴者、少なくなかったのではないでしょうか。自分にもあんな夫がいたら……ヨウコさんの羨望は、現代の老若女性に共通のものだったりするのかもしれません。
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