第365話 道のり 🛣️



 世界中から謗られるってどんな気持ちだろうね~。海外のドキュメント番組を観たヨウコさんは思います。パートナー間の真実は当事者にしかわからないはずなのに、すべて熟知しているかのような報道にさらされ、すぐ身近にはいろいろな立場の家族や面従腹背かもしれないスタッフさんなどわんさかいて、気の休まる暇もない。(;_:)


 長い歳月に濾過されたような気負いのない笑顔には、ご夫妻が堪えて来られた逆境がどれほどのものだったかを物語る、一種壮絶とも言えそうな皺が刻まれています。なのに、そろって朗らかでジョーク好き、ありがちな感情の起伏も見せず、その場に居合わせた関係者への労りなど思わず微笑み返したくなるような説得力があります。


 もしかしたら……いままでの先入観を恥じながら、ふと思いました、肩書の鎧を着ずに心を通わせ合える、親友のようなパートナーということなのかしら。真実がわたしごときにわかるはずがないことはよく承知していますが、それでも、ふっとね~。おふたりとも相当なご高齢なんだし、距離を置く家族もおそばに帰る時期なのでは?




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