第351話 こころ 🪼
眼科の定期検診をなんと二か月忘れていたヨウコさん。小器ゆえの(笑)言い訳をくだくだしくさせていただけば「だって、その間にドライアイ用目薬が足りなくなって上限の九本を補充してもらっていたし、視力とか視野とかの不自由もなかったし、とりわけ、これという必要を感じなかったんですもの~」ということになります。
卓上カレンダーに予約日時の記入を書き忘れていた自分が丸ごとわるいのですが、潔く否を認めたくないみっともなさがヨウコさんでもあります。せめて受付でくどくど言い訳しないように戒めながら受診し、それはよかったのですが、ほっとした反動で医師に「定期的に診ていただいていると安心できます」などと余計なことを。:->
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あら、いけない、この先生、社交辞令的なことがお好きじゃなかったんだっけと思ったときにはすでに口から言葉が飛び出ていたのですが、なんとなんと、無反応の医師にかわって若い看護師さんがにっこりと微笑んでうなずいてくださいました。あれ~? 前回までこの立ち位置じゃなかったけど、おしゃべりな患者が多いのかな?
にしても先生、もう少しなんとかなりませんでしょうか。お愛想のひとつやふたつ言ってくださっても……予約すっぽかしの件は都合よく忘れて、ずいぶんと増上慢なことを考えている自分に呆れながら帰途につきましたが、なんだか最近、人間の、というか自分の心がもっともわからないような気がします。これも加齢病なのかしら。
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