第342話 けずる ⚓



 かねてより心外ともさびしいな~とも思っていることがヨウコさんにはあります。「あなたの文章は総じてきついですよね」という何人かからの否定的な評価のこと。のほほんのんびりえびす顔(笑)リアルとのギャップがありすぎるというのですが、余分なものを削り推敲を重ねた結果ですので、そう言われましてもねえ……。(^-^;



      🐸



 そう思っているとき、毀誉褒貶のある先達女性詩人の「冗漫なもの、要らないものをそぎ落としていったら結果的にこうなっただけ」という述懐に出会いました。僭越ながら、ああ、そうなのだ、核心をオブラートに包むには二、三の言葉を継ぎ足せばいいということは分かっていても、それが出来ない性分で損をしているのかもね~。


 ただ、損だからってどうなのでしょう。曖昧や漠然が好まれる風潮に適合したものを書くことにどんな意味があるというのでしょう。ゆるい妥協を選択した時点で本来の執筆の原点から外れるのでは?……な~んて尖ってみせる気持ちはありませんが、やはり自分は自分であって、ほかの何者でもないことを知っているのは自分なので。

 



          🧺🪑  🧺🪑  🧺🪑  🧺🪑




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