前のエピソード――第339話　厨の北窓から　🍃

　昨今の政治の慣用句は「しっかり」「丁寧」のようですが（笑）それはさておき、放送に頻繁に登場するのが「マジで？」「あり得ない」の二語のような気がします。スラングめいた前者は、ほぼ古語と呼びたいほど使い古されている印象ですが、後者はいつごろから若い世代の人気を博し、いつの間に市民権を獲得したのでしょうか。

　在り得ない＝存在し得ない。漢字にすると強い断定感がありますが、現状の使われ方は羽のように軽く、関わっていることの実態をあまり鮮明にしたくないとき用みたい。とりあえずつぶやいておけば安全でしょう的な曖昧語の感じも漂います。国語学者さん的にはマジであり得ない現象かもしれませんが、言葉も生類ゆえ。(*^。^*)

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　そういえば、新聞にコラムを書いていたころ「“させていただきます”という表現は日本語として正しくないので、即刻やめるように」という匿名の投書が届きました。例によって差出人は生意気な筆者と相性がよくない（笑）年輩男性。畏れ入りはしましたが、その表現しか取れない立場でしたのでスルーさせていただきました。(^^;

　ちなみに、一部の高齢男性は未熟な女子を導く責務に駆られる（その鉾先は決して同性には向かず）みたいなんですが、いままで一度も導かれたことはなく……。:->ヨウコさんのことをなにも知らないのにとつぜん横入りした見ず知らずの言に易々と従えば、年来の友たちの信頼を失うことになりかねず、マジであり得ないですから。

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　ついでに申し添えておけば、強気を通すヨウコさんの芯にはあらゆる暴力的なものへの嫌悪が流れています。なので、脅迫めいた言動には敏感で、即心を閉ざします。まして自分の常識が社会の常識と信じて疑わない層に受けがよくないアセクシュアル的な発言への圧迫に至っては、それこそなにをかいわんやなのでして。(@^^)/~~~

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