　視覚や聴覚、味覚など「感覚過敏」を、家庭でも学校でも理解されない女子高生の生き辛さを描いたドラマが、最近のラジオの違和感につながりました。ひところまで自粛していた「がんばろう!!」がまた大手を振り出したみたいで、他者の痛みに鈍感なキャスターだかアナウンサーだかの安易な連発を聴くようになりつつあります。

　この世に生まれて来た以上、がんばりたくないひとは、ひとりもいないでしょう。でも、それは心身の健康が確保されていての話であって、はた目にどう見えようと、みんな与えられた条件のなかで一所懸命にがんばっているのです。なのに、そのうえさらにがんばれって、そんなガサツな神経なら放送局なんかやめちまいな、あんた!!

　つい乱暴な言葉を使いたくなったのは、日常の音や光が堪えられなくてイヤホンやサングラスをつけているのに残酷な周囲から身勝手とされたり、獣肉という物体を口に入れること自体が、ぶるぶるふるえるほどの嫌悪なのに「努力して（偏食を(;_:)）治そう」と言われたりの場面に身体が熱くなるような憤りを覚えたからで。(一一")

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