第310話 短歌と俳句 🔊
ある資料の「思考停止と陶酔の側面をもつ短歌が太平洋戦争の戦意高揚に寄与した事実は否めない」という記述に、ヨウコさんのなかでぽんと弾けたものがあります。
呼吸の仕方を忘れかけた一時期、昼夜ない苦痛から意識をそらすための手段として短い表現法を模索し、短歌か俳句かさんざんに迷ったあげく、後者を選択しました。
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自分の内部のどこまでも傾斜しがちな体質を危ぶむ動物的勘にうながされての決断でしたが、結果的によかった、自分にはこれしかなかったことを再認識しました。
さらには、先駆的な近代女性歌人の「日本の短歌界は事実と生活を三十一文字に詠む日常詠が本筋と信じて疑わない時代が長すぎた」とのご指摘にも膝を打つ思いで。
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