第281話 エスプレッソで体幹トレーニング 🏋️‍♂️



 若いころからの腰痛が悪化しそうな予感に怯えたヨウコさんがスポーツジムの門をくぐったのは五十歳になったときでした。当初はストレッチの方法も覚束なかったのですが、おずおず通って半年、ジムの大鏡に映ったボディのあきらかな変容を自覚してから本格的な筋トレに目ざめ、やがてパーソナルトレーナーに師事することに。


 その個人レッスンでもっとも力点を置かれたのが体幹トレーニング。骨のない丹田まわりを堅く鍛えておけば運動二大要素の瞬発力&持続力が保持されるというので、不安定なバランスボードを使った片足立ちを徹底的に仕込まれました。「手足は体幹の先についているだけですよ~」繰り返される注意、いまも脳裡に刻まれています。



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 昨夏、週二の連作俳句を志向してから、モーニングカフェの一時間で二十句を詠む習慣ができましたが、句がすらすら出て来る日とまったく駄目な日があります。前者は心の体幹をしっかり意識できているときで、後者は不眠などで集中できないとき。後者の朝は、濃いエスプレッソで脳の体幹スイッチをONにするようにしています。




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