第269話　あなたはのんびり屋さんなんだから　👩



　好きなドラマの録画は何度でも再生するのが近ごろのヨウコさんのライフスタイルですが、つど、前回まで気づかなかった発見があるのが不思議といえば不思議です。ぼうっと観ていた証しでもありますが（笑）やはり光る台詞には底力があるなあと。


　先日、胸を打たれたのは、終末期医療施設の母親が引き籠もり中の中年息子から「就職が決まったよ」と偽りの報告を受けたときの「そう、よかったね。でも、無理しないでいいのよ、あなたはのんびり屋さんなんだから」という痛いレスポンス。



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　生来の資質が現代社会に合わないというだけで苦悩を強いられて来た息子への深い愛の言葉は、本当にこれでいいの？　清濁ごっちゃの渦を乗りこなせている人とそうでない人の位置づけ、いまのままで本当に……価値観の根本を示唆しているようで。


　わたしたちはみな自ら望んだわけではないのに、呱々の声をあげた瞬間にカ～ンと鐘が鳴って軌道に乗せられ、行く末は自己責任だからって、そんなのおかしくない？　老母のための健気な嘘 VS 欲得まみれ+秘書の責任一辺倒醜悪五人衆の大嘘の対比!!




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