第259話 そういう自分自身はどうなの? ⚙️



 物心ついて母とは反りが合わないと疑わなかったヨウコさんが、未熟者はじつは自分だったという滑稽な事実に気づいたのは、その母親が旅立って何年も経ってからでしたので、身のほど知らずの思い上がりが情けない限りでして……。いまごろ鎮魂歌なんて書いても遅いけど、それでも書かないよりましと思って書いてよかったです。


 これまで不遜にも折々に母の不足を発信して来ましたが、若いユーザーさんから「わたしの母も……」という共感コメントをいただくたびに居心地のわるい思いに苛まれました。おのれの不足に気づいたいまは「ごめんなさい、人として至らなかったのはむすめのわたしです」と心から懺悔します。まことに遅きに失しますが……。



      🔭



 身近な天災を振り返るまでもなく、現世の家族でいられる時間は限られています。いまさらですが、できたら若い方々にはヨウコさんの轍を踏まないで欲しいのです。親の未熟を謗る、その子ども自身が笑ってしまうほど未完であることに早く気づいて欲しいのです。本当にいまさらですけど、親御さんが元気なうちに、どうかどうか。




     🍓🍒🍓   🍓🍒🍓   🍓🍒🍓   🍓🍒🍓 




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る