第257話 どうしても書く気にならなかったわけ 🪶



 知らなかったけど(笑)わたしって生来の怠け者だったんだね、ここ数日の怠慢でよ~く分かったわと自分に呆れていたヨウコさん。なぜって、毎朝、今日こそつづきを書くぞと思っていても、日が昇ると呆気なく消える草の露みたいに見る見る意欲が蒸発して、気づけば面白くもないテレビドラマの録画をぼんやり観ているだけ……。


 そんな日を重ねると心に澱が溜まって絶不調への道をまっしぐら状態になることは自明の理ゆえ、昨日はいやがる身体を無理やり引きはがしてパソコンの前へ運び、鉛のような手をなんとか稼働させてみました。と、これまた習い性というんでしょうか、脳と指が勝手に動き出しまして、気づけば一話分の下書きが出来ていました~。


 で、ああ、そうかと分かったのです、どうしてこうまで書きたくなかったか……。幼い子どもを乗り越えさせるには残酷に過ぎる場面の連続に深く感情移入してゆくと、健気な少女の魂魄に憑依された書き手のメンタルが相当に危うくなりそうなことが予感されたので、なるべく先延ばしにしようと自衛していたのですね。(*´з`)




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