第211話 なんでこんなことを書くの? 🪄
いつでしたか、久しぶりの帰省で同級生たちに会って来たむすめに言われたことがあります。新聞コラムに犬のことを書かないで欲しいと。ヨウコさんとしては自分もむすめたちも末っ子と認識する坊やのやんちゃぶりをのろけたつもりでしたので、え、なぜ?! だれかに迷惑をかけるような内容じゃなかったと思うけど……。💦
どうやらむすめは旧友のひとりから言われたらしいのです、あなたのおかあさんが犬のことを書くたびに自分の家の現状を思い知らされるようで辛いと。家族みんなで愛してやまない犬は、かつてその旧友のお宅から生後三か月でもらわれて来ました。ノンフィクションを公表することによる影響の思わぬ波及を痛感する出来事でした。
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某作家の没後に出版された遺族の著書を拝読していて「生前は、なんでこんなことを書くの? と思っていました」という一文に、はっと胸を突かれました。そうか、そうなのか、自分としてはそのつもりはなくても、知らずに周囲を傷つけていることがあるんだね。外に向けて文章を書くというのはそういうことなんだよね。(*ノωノ)
しばらくはぎゃふんな思いでしたが、そこはそれ、打たれ強いヨウコさん(笑)。うん、認めるよ、なにを書いても厭う人たちが一定程度いること。みんなが代表作を読んでくださっているわけではないしね。ただ「生きる=執筆」の現状なのだから、そういう事象もふくめ、すべてのことを朗らかにに受け留めるべしだよね~。(*'▽')
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