第207話 店長さん、ごめんなさい 💇
放送歴二十余年のドラマ『相棒』の杉下右京さんの専売特許だと思っていましたよ「それがぼくのわるい癖」の台詞。ところが四十年ほど前に逝去した作家さんの本に同じフレーズを見つけてびっくり!! なにこれ、こちらの方が先輩だったんだね~。常套句に先輩も後輩もないのですけど、前者があまりにも人口に膾炙しているので。
なくて七癖といいますが、癖すなわち個性と言ってもさしつかえないほど人の癖はいろいろ。しかも厄介なことにといいますか幸いなことにといいますか、他者の癖はすぐ数えあげられるのに、自分の癖となると、なかなか出て来ません。もしだれかに指摘されれば少なからずムッとするでしょう、あまりに正鵠を射ているので。(笑)
🏋️♂️
かくいうヨウコさんが自覚している癖は(他者からは「もっとひどい癖がある」と鋭いツッコミがありそうですが(^^;)物事を思い詰めやすいこと。ひとつ事にとらわれると四六時中そればかりになりやすく、ぎゅうぎゅうまで自分を追い詰めるので。それはそれとして別のなにかに意識を逸らせてやる裏技をいつの間にか覚えました。
あと、その関連事項といってもよさそうですが、きっちりルーティンを守らないと落ち着けないこと。とりわけ朝の筋トレ&ヨガ。時間がなくても体調がすぐれない日でも、自分で組んだプログラムをすべてこなさないと気が済まないのです。超高齢者になっても淡々と腹筋やスクワット、ランジを行っている自分をイメージしながら。
🏡
こう並べてみますと、ストイックで窮屈な印象を受けるかも知れませんが、それは細部のことであって、個体を形づくる肝心要の部分においては大いに抜けています。たとえば、先日も卓上カレンダーのスケジュール記入を一週間ずらしていて美容院の予約をすっぽかし、店長さんや担当美容師さんに甚だしくご迷惑をおかけしました。
「すぐご近所だし、独り暮らしでいらっしゃるし、よほど様子を見に行こうかと迷いましたが、それはお客さまに踏みこみ過ぎだろうと思って踏み止まりました」と笑う店長さんにはすっかり頭が上がりません。レジのカウンターにメモ用紙が常備され、予約日時を書きこんで顧客に渡すシステムをつくらせたの、ヨウコさんです。( ;∀;)
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