　タイトルが表示されたとき「これ、長いんだよな～」迷惑げな声が聞こえました。それから一度も歌っていない曲を思い出したのは似たカップルの物語を読んだから。全財産をなげうって求めた薔薇で旅の女優のホテルの前の広場を埋め尽くした絵描きの恋は「どこかのお金持ちがふざけたのだと思った」すげない言葉でディ・エンド。

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　リアリストの女性の本質に気づかず（or気づいてもどうしようもなく）熱烈な想いを募らせるロマンティストの男性は、残念ながら小説のなかでも破滅に向かいます。もし自分に息子がいたら、適わぬ恋に身をもちくずすのはやめなさいと、きらわれるのを覚悟で強く言うと思いますが、あいにくいないので、人生の哀感を思うばかり。

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