第152話 わたしもアホ、あんたもアホやね~ 🐾



 京都・法然院の高僧の法話を拝聴して(むろんテレビで)、仏教への理解がひとつ進んだような気がしているヨウコさん。ただひたすらに唱えよとされる南無阿弥陀仏の名号も、その浄土宗宗祖・法然上人の弟子・親鸞聖人の言葉を編んだ『歎異抄』も伝えようとしているのは単純明快なたったひとつのことなのだと教えていただいて。



 ――わたしもあんたも、どうしようもなく愚かな人間であるがゆえに、愛も執着も捨てきれんし、さいごまで煩悩にとらわれる。わたしもアホ、あんたもアホやね~。



 おふたりの大先達はただそれだけのシンプルな事実を伝えようとして、さまざまな法難に見舞われながらもたった一度の生涯を懸命に歩まれたはずなのに、ずっと後世につながる凡夫凡婦のわれわれは、苦難の軌跡で得られた宝玉に感謝するどころか、日常の煩瑣にとりまぎれ大切な教えの存在さえ忘れがち……いけませんよね~。(';')




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