第109話 ベリーダンス 🥻



 今秋スタートのなかにベリーダンサーを主人公にしたドラマがあり、ジムレッスンを懐かしく思い出したヨウコさんです。といってもとりわけベリーダンスに惹かれたというわけではなく、午前中のスタジオプログラムだったので筋トレやエアロ、各種ダンスのひとつとして参加しただけですが……と、つい言い訳口調になりやすいのがアラブの王族への披露が起源とされるセクシーダンスの所以なのであります。(笑)


 いうまでもなく艶とは縁遠いヨウコさんですので、スタジオの入り口に立っているだけで通りかかった全男性会員を二度見させずにおかないインストラクターさんから「はい、ここで王さまの方を向いてにっこりしますよ~」と指導されてもギコチナク腰をゆするだけ、衣装も化粧もノリノリの女性会員連からどっと嗤われていました。



      🦘



 その謂れには少なからず抵抗がありましたが、中東風の怪しげな音楽に乗って優雅に(笑)舞い踊るのは単純にダンスとして楽しかったので、シャラシャラのいっぱい付いたヒップスカーフや足首のすぼまったパンツなど捨てられずに取ってあります。


 コロナという怪物に地球が席捲される前だったあの当時は、まさかのことに第二次世界大戦の後始末のいい加減さが七十五年後に大暴発するとは思ってもみず、呑気に妖しいダンスを踊っていたのですから、なんとノーテンキなことだったのでしょう。



      🏰



 Wikipediaの信憑性は分かりませんが、一応の参考として概要を引いておきます。


 ベリーダンス(英語: Belly dance、アラビア語: رقص شرقي‎ ラクス・シャルキー)は古代エジプトの発祥であり、中東その他のアラブ文化圏でイスラム教が普及する前に発展したダンス・スタイルであり、これらを総称するために造語された呼称である。


 腹部や腰をくねらせて踊るため欧米ではBelly(腹部)Danceと呼ばれているが、本場のアラビア語ではRaqs Sharqi(東方の踊り)と呼ぶ。十三世紀末に建国された当時のイスラム教宗主国であったオスマン帝国(現トルコ)でも、スルタン(君主)のために世界中から集められた女性がハレムにおける教育の一環としてダンスも学んでいたとされており、スルタンのために踊る姿が描かれた絵画も多く残されている。


 アラブ文化圏でも比較的世俗的なエジプトやトルコでは伝統の踊りとして定着しているが、音楽や踊りそのもの、さらには女性の肌の露出を絶対的な禁忌とするイスラーム主義過激派(原理主義者)には懲罰・攻撃の対象とされている。((((oノ´3`)ノ




  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る