第54話 螻蛄鳴く 🦗



一年のほぼ半分は朝三時に目が覚め、残りの半分は六時ごろと定着しています。

仕事時代は念のためアラーム設定をしていましたが、いまは滅多に……。(笑)


あまり早いと窓を開けて寝ているかも知れないご近所迷惑なので、そっとそっと。

洗顔、コップ一杯の水飲み、掃除を済ませたあとに卓上照明だけでパソコン開始。




      🌃




 今朝も今朝とて四方の窓を開け放ってカクヨムしていると、ん? ジージーと。

 いつもの虫の音に混じって、聴き慣れない低音が東側の狭庭から入って来ます。


 

 ――ははあん、これが「螻蛄おけら鳴く」っていうやつね。(´ω`*)



 実際にはあり得ない「蚯蚓みみず鳴く」と瓢げて俳諧味を出す季語を思い、高くも低くもならず中断もせず、まったく同じ調子で淡々と鳴きつづける虫に敬意を表しました。


 日々の暮らしには哀歓がつきもの、虫の暮らしも同じだろうけど、目の前の些事にふりまわされず、ど~んと構えて涼しい顔で生きたいよね。まあ無理だけど。(笑)




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