第34話 支配したがるひと 🎩




 中途半端な小説もどきで終わった🙇樋口一葉を機に、古い時代の女性作家の生涯を辿る機会が増えた。なぜかいまブームの(笑)林芙美子や友人の平林たい子など。


 いずれも波瀾万丈を絵に描いたような人生でドキドキハラハラしっ放しなのだが、本を読み進むにつれお腹いっぱいの気分に陥るのはほぼ日常的な暴力のせいだろう。


 どの作家の人生にもパートナーによる凄まじいバイオレンスが縄のように……こう書くと片仮名マジックで靄がかかるが、夫が妻を殴る蹴るは、れっきとした犯罪で。


 作家を志す女性の発言や身の処し方が当時の男性の目にはことさら生意気に映ったのかという推測もできるが、なに、古い時代の全男性に共通の支配意識だったろう。




      🦗




 近年、ようやく法律で取り締まれるようにはなったが、男女or大人と子どもなど、腕力で優位に立つ者の優越意識はDNAとして濃く引き継がれていると推測される。


 そんな片鱗をカクヨムさんでも感じることがあるのは残念な事実で、参加し立てのころは高齢男性と思われる読者からの上から目線の威圧的なコメントに驚かされた。


 自衛手段が講じられるシステムが確立されてから速やかにお引き取り願っているが(笑)あれはなんだろうね、作者が女性と分かったときのにわかに断定的な筆致は。




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