花と恋の短歌

やまなみ

第14話

雨上がり 白爪草は 踏まれけり 轍の中で 泥をかぶりて


逞しく、強健なシロツメクサ。

だから踏んでも良いということか。車の轍の中で、泥に汚れた哀れな姿。同じ花でもバラや百合とは扱いが違う。

まるで自分のよう。


強がっていたばかりに、悲しい恋の終わり方。

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