第10話 恋文
痛えなぁ
だが俺はこの蹴りが今までの暴力で1番愛を感じた。これが恋?なんて思いつつ走った。
ひろ出会い14年。アイツを思ってない日は無い
ずっと愛している。大好きだ。この気持ちを伝える。卒業式を超えてしまったが俺は伝える。
走った。それはもう走った。50m走7.4秒が本気で走った。走ってるうちに思い出が蘇る
そうだ。俺が好きなのは。俺が好きなのは
無邪気で人のことを100倍以上考えて。意外と神経質で。でも努力家で俺にずっと構ってくれた。あいつが好きなんだ。俺は走った。
だが途中で気づいた。俺の心臓の調子がおかしい。そして。気がついたら。俺は病院だ。
どういう事だ。俺は走っていた。なぜここにいると疑問や義隆を感じていたところに医者が来た。貴方は生まれた時から20年の命だったんです。貴方の両親には話したのですが…
ああ。、そうだ俺の親は毒親だ。
俺と妹を捨て金だけ渡して逃げた。
余命宣告なんか聞いてるはずもない。
《ああ。、そうですか…》当然の質問が来た。《どうしますか?このまま病院で過ごすかいつもの家で余生を過ごすか。》
俺は決まっている。《家に帰る。》
医者は数ヶ月はここにいろとのこと
余命宣告の日まで残り1年5ヶ月
俺には会わなきゃ行けない予定があった。
だがもう無くなった。だが1人には伝える。
《ただいま》いつもの家庭だ。
《お兄ぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!》泣き崩れた妹がいる。コイツには話すべきだ。部屋に入りリビングに行く。大量のティッシュと妹の目が赤い
《心配かけた。》この一言を必死に叩き込めた。妹はそれを理解した。そして妹は落ち着き
冷静になりいつもの朝日に戻った。
そして聞いた。《何があった?》
俺は医者に言われたことあと1年5ヶ月ということ全て話をした。妹はもう一つ質問をした。
《ひろちゃんには言うの?》
俺は首を横振る《お兄ならそうすると思ったよ。》俺は妹と余生を過ごそうとしている。
朝日はまじお兄シスコンと言って笑った。
いつも通りだ。そして言われた。《お兄…》
《???》《世界で一番良いお兄だよ!!》
初めて褒めた。俺も1番の妹だと思っている。
そして蹴られた。《親友のとこに行ってきなさい!》俺は逃げるように家を出た。
はぁこの妹は俺より優れている。
容姿端麗 成績優秀 そしてしっかりと言葉にできる事。俺はひろに想いを告げずに会わなくなった。だが俺の妹は俺にしっかりと想いを伝えて家を出させた。妹はツンデレだ。人に思いを告げるのが苦手だ、だが俺に想いを告げる
《俺も世界一良い妹だと思うぞ、、、》
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