光り出す、闇さえすべて
黒てんこ
光り出す、闇さえすべて
浸透する波の息吹を肌で感じた。総毛立つ感触は至近距離からの威迫の証だった。将来有望な少年少女の命をいくら捧げようとも、お前の願いは決して叶うことはない。そして、その問いに答えなどない。あるのはただ一つ、他者を分離する卑屈な外壁だけだ。お前の力は何者にもなれない。お前の精神はどこにも行けやしない。だからこそ、だからこそ、輝きなさい。昼夜関係なく、空高く昇り、はるか頭上で輝きなさい。闇すら味方につけて、光さえ照らしなさい。お前の意味はそれだけだ。お前の価値はそれだけだ。
光り出す、闇さえすべて 黒てんこ @temko
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます