第8+5話 たっぷり甘々とろっとろ


 //SE 草を踏み歩く音



 //SE 草を踏み歩く音 小走り気味に



 //SE ニホンミツバチの羽音



 「うっふふ~~♪ ついに……今年もこの季節がやってきましたぁ!! じゃ、巣箱開けるから、見ててね」



 //SE 電動ドライバーの音

 //SE 巣箱の蓋を開ける音



 「どれどれ?? ……おお~~、今年も蜂蜜がたっぷりだよぉ。これならニホンミツバチさん達から蜂蜜をもらっても大丈夫そうだね! じゃあ採蜜するよ!!」



 「あれ?? 何そこで固まってんのよぉ。ほらほらっ、早くこっちに来て!! キミも早く手を合わせて」



 //SE 草を踏み歩く音



 「んんっ!!」 /咳払い



 「ニホンミツバチさん、今年も一年間お仕事お疲れさまでした。これから寒い冬がやって来ます。あたし達が巣のふゆじたくを手伝いますのでどうか蜂蜜を分けてください!」



 「ん? 何してるのって……ニホンミツバチさん達への挨拶でしょ? これからあたし達はニホンミツバチさん達が必死に集めてくれた蜂蜜という宝物を頂くんだぞ? だからしっかりと手を合わせてお願いして! ほらっ!!」



 「………………」 /じっと目を閉じてお願いをする



 「……よしっ!! じゃあ採蜜しまーーす!!」



 //SE ブロワーで蜂を吹き飛ばす音

 //SE ニホンミツバチの羽音



 「え? 風をあててニホンミツバチさん達が可哀想だって? …………大丈夫っしょ。それに風で飛ばさないとニホンミツバチさん達も危ないからな」



 //SE ブロワーで蜂を吹き飛ばす音

 //SE ニホンミツバチの羽音



 「うんうん♪ 結構蜂蜜もあるみたいだし、一段目の蜂蜜はもらっちゃおう!!」



 //SE ブロワーで蜂を吹き飛ばす音

 //SE ニホンミツバチの羽音



 「よし! じゃあ、この巣箱は回収してぇ……」



 //SE 蓋をする音

 //SE 電動ドライバーの音



 「ニホンミツバチさん、貴重な蜂蜜を今年もありがとうございました……ほらっ、早く手、合わせて!!」



 「……さてっ!! じゃあこの巣箱から巣を外しちゃおう!!」



 //SE ノコギリで巣を切り離す音

 //SE 切り離した巣を箱に入れる音



 「……うわぁ。手が蜂蜜でべとべとだぁ。もったいないから舐めちゃおう」



 //SE 右手の指に付いた蜂蜜を舐める音



 「ほらっ、もったいないから左指に付いてる蜂蜜も舐めて舐めて!!」



 //SE 左手の指に付いた蜂蜜を舐めさせる音



 「どう??……とろっとろでしょ?」



 「おいしいよね。甘くて、とろっとろで……。やっぱり採れたての蜂蜜は格別だよぉ♪ んん~~っ、おいしっ!!」



 //SE 右手の指に付いた蜂蜜を舐める音



 「この採れたてを味わえるのは養蜂場をやってる特権だな♪ ほらっ、まだあたしの左指に蜂蜜付いてるから舐めていいぞ? 遠慮しないで、ほらっ!!」



 //SE 左手の指に付いた蜂蜜を舐めさせる音



 「ふふっ♪ 甘くておいしいっしょ? あたしの蜂蜜は甘くってとってもとろっとろなんだぞ? んん~~っ、甘~~い♪」



 //SE 右手の指に付いた蜂蜜を舐める音



 「ん?? 何してんの?」



 「……なるほど。いつもそうやってちょくちょく録画してお家であたしの言ったことをちゃんと復習しているんだな? うんうん、自主的な学習はいいことだね! お姉さんも嬉しいぞ! そうだ、じゃあこれを見てごらん??」



 //SE 巣を入れた箱を持ち上げる



 「さっきニホンミツバチさんからもらった巣のここ。ほらっ、全部蓋がしてあるでしょ? これはニホンミツバチさんが蜂蜜をこの中に入れ終わった印なんだ。だからこの巣にはたっぷりとろっとろの蜂蜜が入ってるんだぞ?」



 「そうそう♪ ……そうだな……いつもはこのままこの巣を圧搾して蜂蜜を絞っちゃうけど……今日はこのニホンミツバチさんの巣ごと食べちゃおっか??」



 「え? 食べられるぞ? なんとニホンミツバチさんの巣はねぇ、このまま食べられるんだ!!」



 「ニホンミツバチさん達の巣はニホンミツバチさんが出す蜜蝋っていう成分で作られててその成分は花の花粉や蜜だから巣までおいしいんだ」



 「巣にも栄養がたっぷり詰まってるからこの素材を活かしたままの特製料理をあたしが作ってあげよう。さっ! じゃあ、お家に……」



 //SE バイクの爆音



 「んっ!? あ、あのバイク……またあの女……まったく、何しに来たのよ…………」 /不満そうに



 「ちょっと変なのが来たからあたしの後ろにいて!」 



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