第25話 書くことと読むことと
毎日痛みに耐えている人の書く話が、毎日痛みに耐えている人の心に届くかといえばそうでもなくて、案外、ライトな文章を書き続ける人のが、受け手には心地よかったりする。
悲しいときに悲しい音楽を聴くより、アッパーなレゲエを聴いたら一気に感情が変わったりするように。
暗い気持ちのときに明るい音楽を無理矢理聴くのはよくないと、それは心理学も証明していることだけれど、まったくの別世界のジャンルに触れることが、気持ちを簡単に切り替えることだって、実際ある。
ぼくの書くのはとんでもないBLだったり、痛々しい生臭い文章だったりするけれど、それは書き手の勝手な気持ちでしかなくて、読者からすればエロ表現は物足りないし、どこかで聞いたような説ばかりを並べているようにみえるのかもしれない。
そんなことを思いながら今日も文章を連ねる。今の僕には、書くことしか出来ないから。書くことは祈りだ。毎日痛みに耐えている僕の文章が、誰かの心の小さな傷を癒せればいいなと思う。願う。
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