第89話音葉の入学式。

 次の日、この日は音葉の入学式の日だ。


「リボン何色にしようかな。お姉ちゃんどれにしようかなぁ」


 音葉は水葉に聞いて来る。


「そうね。これがいんじゃない」


 言って水葉は音葉の髪を解かしてあげ結ってあげている。


「ねぇ。お姉ちゃん新しい学校はどう。どんな感じ。友達出来た」


 音葉は畳み掛ける様に水葉に聞いている。


「うん。大きな学校だよ。クラスメートも沢山いるよ。クラスメートとは数人の子と話したよ。感じの良い学校だと思うよ」


 言って水葉は音葉の質問に答えた。この後、音葉は両親に連れられて入学式に行く予定だ。新葉と水葉は一足早くスクールバスに乗り込んで学校へ向かった。学校。教室。新葉達は入学式の出迎えの説明を受け入学式の準備をした。

 

 講堂。入学式会場。僕達は椅子を並べて準備をするとAクラスからEクラスの生徒達と混じり校歌や入学式の練習をした。

 新入生やその保護者達が続続と学校に入って来た。入学式の看板の前で写真を撮る親子。会場を探す親子。立ち話をしている親子。色々な親子がいる中、その中には勿論音葉達親子もいた。パパは黒っぽいスーツ。ママは薄ピンクのスーツ。音葉は紺のブレザーに赤チェックのスカート(飛騨付き)。ピンクのリボン。いつもの様にツインテールだ。


 音葉達は入学式の看板の前で写真を撮った。ほとんど無くなってしまった写真。これから、また思い出の写真を少しずつ増やして行こうと決めている。


「ハイチーズ。カシャ」


 音葉達家族の写真を帆南ちゃんのパパに撮って貰った。三人の笑顔の写真が撮れた。


「ハイチーズ。カシャッ」


 今度は音葉のパパが帆南ちゃんの家族三人を撮った。新入生とその家族達は入学式会場の講堂へと入って行った。


 新入生とその保護者が用意して置いた椅子に座った。入学式の始まりだ。


「新入生の皆さん。保護者の皆さん。入学おめでとう御座います。………………。と、色々ありましたがこの学校で楽しく過ごして下さい」


 宮寺校長先生が挨拶をした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る