第3話 0からのやり直し 後編

「それじゃあ、転移をしてもらう訳だけど、何か聞きたいこととかある?」


「山程あるが、俺は向こうに行ったら何をしたらいいんだ?」


「特に何も?

強いて言うなら、好きに過ごしてくれたらいいよ」


「好きに?」


「うん」


(アバウトだなぁ…まぁいいか。

好きにしていいって言うんだし。)


「じゃあ俺は何て世界に行くんだ?」


「クルプンテっていう世界だよ。

さっきも言ったけど、

君の居た世界とは違って

科学の代わりに魔法が発達した世界さ!

説明は面倒だから、向こうに行ったら自分で調べてみてよ」


「面倒って…まぁわかった。」


「それじゃあ転移させるね!

あっ言い忘れたけど

言語理解とアイテムボックスはつけてるから安心してね!

アイテムボックスには最初の生活費と少しの食料は入れてあるから!」


「おぉ!助かるよ!ありがとう!」


「いいよいいよ!

それじゃあほんとにこれで最後だね。

転移させるよ」


「あぁ」


「向こうで君が何を見て、何をして、どう過ごすのか、楽しみにしてるからね。

頑張ってね!」


「わかった!ありがとうな!」


「それじゃあいくよ!」


神様がそう言うと足元に

俺を吸い込んだ時の黒い穴が現れる。


「うわ!?またこれかよ!?」


「それじゃあ、頑張ってねぇ〜」


「うわぁぁーーー!」


こうして俺こと山田颯人(やまだはやと)は、異世界ことクルプンテに行ったのである。




sid.神様

「さぁて、君は向こうで何をするのかな?

勇者になるのか魔王になるのか、はたまた別の何かか…

君が前の世界とは違うやり直し、

楽しませてもらうよ。

ふふふふ」

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