【asmr】2人きりの夏補修

氷砂糖

第1話 教えてくれない?

「おはよ~。元気?私も超元気。今日も補習がんばろーね」


「よいしょっと」

//SE 座布団を持ってきて畳の上に放る音 腰を下ろすときに畳と靴下が擦れる音 


//SE 携帯の通知

「なんだろ。先生からだ」

//SE 携帯のロックを解除するタップ音


「ええー?今日先生来ないって。ほら見て」//体を寄せて画面を見せてくる


「子供の運動会かー。そういやあの人結婚してたわ」


「送っておいた課題やれって書いてある。うえぇ面倒くさ。え?さっさと終わらせたらその分早く帰れるって?」


「......確かに。よし、ちゃちゃっと終わらせるぞ!」


//SE がさがさ探す音


「課題ってここにあるのかな。あ、見つけた。データファイルでいいのに、わざわざプリントの形にするのってちょっと面白いね。はい、アンタの分」

//SE ぺらっと紙の音


「さーてやるぞ」


//SE カチカチ、とシャープペンの芯をくりだす音

//SE コッコッ、と机を叩くように紙に文字を書く音


「......」苦戦している様子


「......はぁ、ナニコレぜんっぜん分かんない。そっちはどう?えっ、やば。普通に解いてる。......ねえ、ちょーっと相談なんだけど。答え写させて?」//甘える感じ


「えぇーダメなの?自分で解かないと意味ないって、まあそうだけど分かんないんだもん」


「え。教えてくれるの?」//ずいっと距離を詰めて来る 衣擦れの音

「ご教授お願いします、せんせー」//真剣な表情

 //ふきだして、笑い声


「どうよ、真面目な生徒っぽかったでしょ。敬意がゼロ?ちゃんと敬ってます~。ね、ここどうやって解くの?教えてよ」


「ほうほう、なるほど」 //SE 文字を書く音


「やった、解けたよ!褒めて!」


「違う。言葉じゃなくて......頭撫でてよ」//少し恥ずかしそうに


「えへへ。私だってやればできるんだから。ねえ、この下の問題も教えて」


「あ、さっき使った方法と組み合わせるってことか。ああ、そういうことね」


//SE しばらく文字を書く音

//SE ペンを置く音 


「あぁ~。疲れたああ」


「ありがと。おかげで早く終わった。今何時だろ」

//SE 携帯をタップする音


「10時25分。めっちゃはや。午後なにしよう。服でも買いに行こうかな。アンタは何するの?」


「明日の予習ぅ?まじめすぎない?ちゃんと息抜きしないと、しんどくなっちゃうよ」


「よし決めた。アンタに私から宿題出す。今日の宿題は、ダラダラのんびりすること!分かった?」//座ったまま詰め寄って言う感じで

//SE 衣擦れの音


「ちゃんと宿題やるんですからね。......ふっ、私が先生みたいになっちゃった」

//立ち上がる


「はい、アンタのプリントもちょうだい。提出ボックスに入れるから

//SE かこ、と木箱に入れる音


「じゃ、バイバイ」

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