第28話 十文字香の手記 その十三
土曜日は結局、生徒の立場から見る限り目立った動きはなかった。しかし明日になればとんでもない騒ぎが起こるだろう、そう恐れながらベッドに入った私は明け方まで眠れず、翌日の日曜日は昼前までベッドで過ごすことになった。
しかし結果的には何も変わったことなど起きなかった。平穏で静かな休日。もっとも他の三年生はみな抜かりなく、朝からちゃんと受験勉強にいそしんでいたようだったが。
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