第49話 そうだ、実際に見てみたらいいんじゃないの? ~流鏑馬って、聞くけどなかなか見ないよね?~
個人的な事情ではあるんですけどねー。
私、戦闘シーンでダメ出し喰らうタイプなんですよね。下手っていうか。かっこよく書けないらしくて。自分ではわかんないところです。
……まあ、この時代に戦闘経験豊富なんて、どんな生き方してきた!? って話ですが。少なくともヤンキーですもんね。
ただ、弱点は、どうにかしたいじゃないですか。
だから、剣道とか、知識としては勉強するんですよね。でも、足りない。
なんかないかなぁ……って。そう考えたら、割と近くで勉強できそうなネタがありましたよ。
津和野。またしても島根県か。やるな、島根。学びの島根と呼ぼうか。
鷲原八幡宮の流鏑馬神事、ですねー。あくまでも神事なので、戦闘とはまた違うっていうのは分かるんですけど、絶対応用はできるでしょう?
動画で見るとかはできると思うんですよね。でも、実際に見るのとでは、絶対に違うから。
そういう意図で、向かいましたよ、島根県津和野町。すげぇ、合併せずにやってるんだろうか?
だけど年齢なんですかね。車の運転が意外と辛いんですよ。
だから、前日に津和野入りして、温泉旅館に泊まって、翌日、流鏑馬神事を見ようかな、と。
そして、ブルルンとエンジンをふかして向かいましたよ、津和野町。
遠いわ~。山ん中やわ~。
道はかなりいいので、そこは問題ないんだけど。
まあ、頑張って到着しました。それでもこの前の銀山よりはマシです。よっぽど近かった。
そして、ふと……思ったんですよね。
……流鏑馬とか、どう考えても難しいやろ? 明日、ぶっつけ本番でやるとか、そんなんあるか?
この気づきが全てでしたね。
ちょっと八幡宮さんに行ってみようかな、と。
で、行ってみたらビンゴ!
めちゃくちゃ練習してるじゃないですか!?
いや、もう、ずーっと見てました。
まず、馬をならすところから。いきなり流鏑馬したりしないんですね。
ゆっくりと誰も乗ってない状態でぐるぐる歩かせて、誰かが乗ったらまた、ぐるぐると歩かせて。
それから流鏑馬の馬場に入って歩かせて……。
そして、流鏑馬の馬場で実際に走らせて……。
ついに、的を設置して、流鏑馬が始まりました。そりゃもう、何度も何度も。だって練習ですからね。本番の神事だと、ひとり1回くらいしか挑戦できないんでしょうけど。
今は練習だもの。本番のための。
前日入りして大正解。津和野観光とか放り出してずーっと流鏑馬の練習を見てた。初めて見たっていうのもあって、全然あきないですね。
何より、超かっこいい!? すげぇとしか言えない感じですねー。
事前にずっと馬と合わせてるんですよね。人馬一体になれるように、だと思います。聞いたわけではないので、見た者としての感覚ですけど。
あのスピードで走る馬の上で上半身がブレないようにするには、下半身がどれだけ安定するか、じゃないですかね?
それと馬具の関係ですねー。めちゃくちゃおしゃれなんですよ。あぶみとかも。
ここは神事だから、というのもあるのだろうと思います。かつての武士たちは元々、もっと武骨な馬具だったとは思います。
江戸期に神事として残っていく中で、華美になったのかもしれない。このへんは勉強が必要だから調べてもいいし、自分が異世界を書く時にはどういう設定にしてもいいだろうし。
こういうところも実際に見てみないと知らなかったし、分からなかったところでしょうね。
興奮状態のまま、八幡宮を離れて、温泉宿にチェックインしました。
もちろん、温泉を堪能したんですけど……このお宿、津和野土産のお菓子、源氏巻きが食べ放題だったのです。
……ごちそうさまでした。いっぱい頂きました。
おそらくリフォーム系のお宿で、もともとは別の経営だったのかもしれません。とってもいい感じにリニューアルできたんでしょうね。
流鏑馬神事の前日だというのに、急に予約が取れたのはラッキーでした。キャンセルと重なったんじゃないかと思いますね。
部屋の窓から近くの旅館も見えたんですけど……かなりさびれた状態で……。
割と有名な観光地のひとつだと思うんですけど、それでも厳しいんでしょうね。
山口線でSLに乗ってやってくる場所なんですけど……もっと人がいてもいいはずなのになぁ……(鉄ちゃん思考)。
翌日は、神事としての流鏑馬です。
八幡宮にはいっぱい、出店もやってきていたし、参拝というか、参観というか、とにかくお客さんでいっぱいでした。フランスからテレビも来てたし。
本番は、昨日の練習以上ですね。衣装からして違う感じです。試合でユニフォームを着るような感じかもしれません。
馬が爆走して、矢が放たれて、的が割れると大歓声。
みんな目が離せないんでしょうね。
その中でも、家元さんというか、本家さんというか……お師匠筋の方ですね。
その方の順番の前に……ずっとルーティーンみたいな感じで、腰から矢を抜いて弓につがえる感じの動きをやってるんですよ。イメージトレーニングも込みだと思うんです。
そのルーティーンがもう、かっこいい……ヤバい……。
……これ、戦闘開始前の場面とかで書けたら、すごくいいんじゃないの?
心理的にはどうなんだろう? 集中するため、っていう部分か? あくまでも今は神事だし、どうなんだろう? 実際の戦闘となったら、このルーティーンの間に何を考えてるかな?
ひたすら妄想が膨らみますね。いい感じです。妄想しない小説家なんていないんじゃないかな?
実際、なんか、言うこときかない感じの馬が、ひょいって馬首を返した瞬間、一気に駆け出したところなんて、めちゃくちゃかっこよかったです……。
くぅ~……何かで書きたいっ……。
そんな気持ちになりましたね。
調べてみたら、全国的にいろいろとあるみたいですね。流派も違うし。
滋賀の近江神宮とか? 栃木の日光東照宮なんかでもあるらしいです。
みなさんも流鏑馬、どうですか? 妄想、はかどりますよ?
あ、帰りに文豪さまの記念館に行って、銅像にお祈りはしました。「書籍化できますように×10」って感じでww
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