メモ帳の駄文

棚夏²

何もないときに書いた駄文

 「生きてる意味が見当たらない」


 高校生活も2年目に差しかかり、進路選択を迫られなんとなく当時これで人生が決まってしまうのではないかと思い込んでしまい悩みに悩んだ末、脳裏を過った言葉。

 夢はなく、趣味もなく、出来れば楽に生きたい。仕事をするという感覚が分からない。お金は欲しいが、インターネットで見かける、仕事の愚痴ばかりを吐く大人にはなりたくない。

 結局その日は進路選択の用紙に、「二年B組4番岡野玲」としか、書けなかった。


 結局、なんて書いて出したかは覚えてないけど、そこに書いた進路と今私が歩んでいる進路は恐らくちがう。

 私は今、大学も辞め、バイトも辞め、実家で何をすることも無く一日を過ごしている。


 いわゆるニートだ。


「なんかいいことないかなぁ」


 そんな口癖を呟きながら、スマートフォンと日々を浪費する。

 自分への嫌悪感も薄れ。死ねないゾンビみたいな毎日。


「あんたそろそろバイトしたら?」


 母親は飽きもせず毎朝同じセリフを吐く。どうしてあの母から私のような飽き性の権化が産まれてしまったのだろう。


 自分が社会不適合だと認めつつ、ただ何も起こらない明日に怯える。


 そんなある日。


「また、今日が来た……?」


 不思議なことが起こったのだ。

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