台湾の警察とヤクザ(の問題解決能力) V.4.1
@MasatoHiraguri
第1話 はじめに
今回は、陰気な日本警察ではなく明るい台湾警察(2010年当時)の話です。
「日本の警察官には後ろめたさがある」。 台湾の警官のような「あっけらかんとした明るさ」がない。私がそう感じるのは、10年前、台湾に滞在し始めた頃、私が体験したいくつかの「事件」からの実感です。
台湾で「お世話になった」警察官(たち)というのは(日本の警察官とちがい)、実に「風通しのいい」「隠し立てのない」「気持ちのいい」男たちでした。
そして、その屈託のない明るさ・オープン性は、そのまま台湾人の社会全体に強い(善い)影響を与えている。つまり、日本警察の持つ独自の後ろめたさ・暗さ・陰湿さというのは、日本社会全体に暗い影響を及ぼしているのではないでしょうか。
かわいいアイドルを使ってイメージをよく修正しようというのは、虚しい。韓国人が中身を充実させないで美容整形に金をかけるのと同じで、対処療法(カンフル剤・強心剤を使って無理やり元気にさせる)でしかないのです。
2023年7月3日V.1.1
2023年7月4日
V.2.1
2023年7月14日
V.3.2
平栗雅人
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大学時代、地元の商店街で、中学時代の先輩にバッタリ会いました。
「おう、平栗じゃねえか」なんて、あまり付き合いのなかった人に声をかけられたので「自分の名前覚えてて、くれたんですか」と少し喜んで言うと、「マッポ(警察官)やってるからな(その日は非番)。顔と名前は覚えるようにしているんだ。」なんて、あんまり嬉しくない話。
で、いきなり「お前、サテン(喫茶店)の領収書持ってねえか?」なんて聞いてくるので、「セーンパーイ、大学生が喫茶店でコーヒー飲んで領収書なんて貰いますか ?」と、呆れて聞き返しました。
当時(50年くらい昔)、レシートなんて普段の生活で全く目にしないものでした。
買う品物の数が20~30というスーパーマーケットで、レジの女の子が打ち込んだ商品番号の打ち間違いがないかチェックするためにレシートを貰う、という程度。
領収書というのは、万円単位の商品を購入して保証期間の為とか、或いは会社の物品購入で領収書を貰うなんていう場合のみ必要なものでした。(現在は、税金の取りっぱぐれが無いよう、あらゆる業種で税務署から強制的にキャッシュレジスターを使い、レシートを打ち出させられている?)
すると、先輩は「まあ、そうだな。」「でも、今度からは喫茶店でもラーメン屋でもいいから領収書貰っておいて、俺と会うことがあったらくれよ。」なんて言う。 「何に使うんですか ?」と聞くと、「警察官一年生の初仕事が、領収書集め」なのだそうです。その時は詳しく聞きませんでしたが、それから何年か経ち「警察官の裏金作り」というニュースを聞くようになり「ああ、あれがそうか」と合点しました。
数年前、たまたま読んだ高知の新聞に、高知県の新(入)警察官の記事がありました。高知県では毎年100人の新警察官(候補生)が警察学校に入学し、1年間の寮生活中、1・2人が人間関係等で辞める(これはごく自然なことですね)。
そして、警察学校卒業後、各警察署に配属されるのですが、1年後には約3割の警察官一年生が退職しているのだそうです。理由はやはり「人間関係」としか書いていませんでしたが、私自身の経験から「裏金作りをはじめとする警察官の犯罪行為に嫌気が差して辞めたのだ」と思いました。
「正義の味方」に憧れて警察官になったのに、いきなり、私の先輩のようなことをやらされれば(あの先輩は気にしていませんでしたが)純真な人や本当に正義感の強い人間は耐えられないのでしょう。
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