第1章 出会い

「怖いよぉ〜」僕、天川あまがわ 友汰ゆうたは隣町の廃墟に来ていた。

「雰囲気だけじゃん。ここまで来たのになんにも出てないもん」と霧下きりしも


 やっぱり霧下は凄いなぁ。こんな怖いとこ、普通平気で居られないよ。昔から、ちょっと抜けてるけど勇敢だったもんな。ん?あれ、あそこになんか――


「霧下、あそこ―」

 ――ガタン――「「ひっ」」


 なんだ、あそこなんか動いたー!なになになに怖い!!!!


「霧下ぉぉ〜助けてぇ!!」

「落ち着けよ!き、きっとネズミだろ。」


 声を震わせながらも、霧下は冷静に話す。


「あ、この小石、投げて、みようぜ。」


 僕は、ネズミじゃなかったらと考えると怖くて頷けなかったそんな僕に霧下は


「投げるぞ。」とだけ言い小石を投げる。


 すると、


「ひぎゃぁっ」


 ひぃっ。なんだ、なんの声だ!?僕は怖くて動けなくなった。隣の霧下は震えながら、「だ、誰だ!」と悲鳴混じりの叫びを上げていた。すると


「ヒィイイ!!天使なんて美味しくないよ!むしろまっっっずいよぉ!!だから食べないでぇぇぇぇ!!!!!」


 急に大きな叫び声を聞いて僕らも叫んでしまった。


 ◆ ◆ ◆ ◆


 さんざん騒ぎまくって落ち着くと、僕と霜下も相手が無害な生物だという事ぐらいはわかった。どうやら相手も同じみたいで、怯えながらも話しかけてきた。


「君たち、おばけじゃない、の?」

「ああ、お前こそ幽霊じゃねぇんだよな?」


 急に話しかけられてびっくりしている僕のかわりに霧下が聞いてくれた。


「わ、私は…その…おばけじゃないけどぉ…」


 ?見た感じは普通の人だけど、なんでそんな言いよどんでるんだろ?


「私、そのぉ天使、なんです。」


 ?ナニ言ってるんだ?そう思ってよくよく見ると、イカニモって格好している。羽や白い布をまとってるだけの服装。天使と言われてもそっかとなりそうな見た目だが、一般的な天使が20代っぽい見た目してるのにこの子はどっからみても僕らより2つした―つまり小5―に見えるのだがそんな疑問の前に―――


「いやいやいや天使ってどういう事!?!?」


 天使という事実が衝撃すぎて関係ない見た目の疑問が溢れいてたところにようやく一番に疑問に思うべき疑問が追いついてきた。


 ――天使っているの!?――


「まぁ信じてもらえません、よねぇ。」

「あ、いや、まぁ。」


羽とかあるから信じれないことはないけど、天使って見た事ないし、いるとは思ってなかったから素直に、「あ、そうなんだ。」とは言えないっていうか――


「良いですよ。しょうがないですもんね。私はあかね。ホントの名前じゃないけど…」


 この出会いが、この天使、茜との出会いが僕の人生を大きく変えることになるのだ。




 ◆ ◆ ◆ ◆



あとがき


はじめまして!デルトです。今回のお話いかがでしたでしょうか?楽しんでもらえれば幸いです!


今回が初投稿ということで、わからないことも多いですが何卒、温かい目でこの物語の成り行きを見届けてもらえれば嬉しいです!


あとがきが短くなってしまったので、ちょっとこの小説を書き始めたキッカケでも。このサイトで面白い小説を見つけて「こんな小説を書きたい!」と思い投稿させていただきました!つ◯さ文庫風の話になりそうですwではそろそろここらへんで。また次の話でお会いしましょう!

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