ダイヤモンド紙おむつ(大人用)
櫻絢音
いきなりの結婚生活。押しかけ妻の困った性癖
第1話 ダイヤモンド紙オムツ(大人用)との出会い
「お、お腹が痛い」
万年、金欠で26歳の独身男性ハマー(仮名)は自分の運命に悩んでいた。彼の家は大々、甲賀忍者の家系。甲賀忍者自体は明治時代には、ほぼ廃業される家が多い中でハマーはまだ唯一続けている家系だった。彼の家の長男は必ず忍者を引き継ぐ運命に。彼も例外ではなかった。
しかし、実生活で就職することは許されている。決まっているルールは
・忍者の格好を続けること。
・住所、氏名、年齢、ニックネーム、性別以外のことで自分のことを教えてはいけないこと。
・輝いてはいけないこと
だった
「輝いてはいけないなんて。」
「おかげで、俺はずっとぼっち」
「周りの友達はみんな結婚したのに、俺だけ結婚まだだ」
朝起きると、そんなことばかりを思ってしまい。お腹が痛くなるのだ。しかも、毎回水様便。なんとかお腹の痛みが治ると。
昨日寝るときに付けていた汚れた紙おむつをまとめてゴミ置き場へ行くのだった。
「結婚してたら、毎日便まみれで寝ることもないのに。」
「毎月、オムツ代だけで10万円ってどんだけだよ!」
そう思っていると…
「痛テッ」
つまづいて膝小僧がズル向けに。
なんとハマーの前に大きな輝くものが。
「誰やねん。こんなところにゴミ捨てやがって俺のうちの前はゴミ置き場と違うわ。」
ぐちぐち一人で話していると
「めっちゃ輝いている」
よく見るとパンツらしき形の下ダイヤモンドの塊が。持ち上げようとすると「重たいと思ったけど、意外ともてる。」
ずっしりとはしているけど、その輝く塊を持ち上げると
「ダイヤモンドおむつ?」
「スッゲー、こんなん誰が使うねん。」
「あ、でも、俺今月のオムツ代がそこつきそうだからちょっと試しに使ってみようかな?」
丁度、オムツがなくなりかけていたので誰も見ていないのを確認して家に持ち帰る。
自宅のトイレにこもって、今履いている大人用のオムツを外し、そのダイヤモンドのを履いてみると。。。。
「えっ、スッゲー。俺の股にジャストフィットした。」
「あれが小さい、大きい、使い物にならない。そんなの関係ない』
「しかも、さっきまで痛かったお腹の痛みが一瞬で治った。」
本当は、定職についていないといけない彼は自分の家系の重圧のストレスで万年腹痛アンド下痢便。トイレから出られないので仕事どころかアルバイトもできず。収入は、小さい頃に亡くなったおじいちゃんの遺産とスマホでなんとかやりくりをしていた。親はなぜだか、オムツ代だけは仕送りしてくれていた。
「これで、アルバイトの面接を受けられる。というか6年ぶりに外へ出られる。」そう思うとハマーはワクワクした。ワクワクして万歳した。ワクワクしてジャンプした。ジャンプしすぎて2階の窓から飛び出してしまった。
「あー、せっかくお腹が痛くなくなったのに。ここで人生が終わるなんて」
地面にぶつかる瞬間、彼は諦めてしまった。
どーん!
なんと、彼は生きていたのです。
「俺生きている。」
その時、彼は気づいたのです。
「新しいものはとりあえず、とりいけていけば良いんだ」
アイフォんが出た時も最初はみんな中々使おうとは思えなかった。
「いや、普通のケータイで十分やん。」
今では、「スマホだけでビジネスはできる」と公言している人もいるぐらいである。
みんな新しいものにはとりあえず触れとけ!
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