第7話 ●いぬうと様 ベイビーアサルト~撃墜王の僕と、女医見習いの君と、戦艦の医務室。僕ら中学2年生16人が、その夏休み40日間になしとげた人類史に刻む偉業。を読んで性癖認定しちゃいました。後編

◎今回の読書会作品

 いぬうと 様

 ベイビーアサルト~撃墜王の僕と、女医見習いの君と、戦艦の医務室。僕ら中学2年生16人が、その夏休み40日間になしとげた人類史に刻む偉業。「救国の英雄 ラポルト16」の軌跡~

 (小説家になろう)


◎今回の読書会参加者

・加納友美 

 動物と話しが出来る大学一年生。

 どんな状況や作品にも、なりきりスキル発動により対応可能。

・カメの亀頭カメッチ(メス)

 友美さんの家で暮らしていた下ネタ好きのカメ。教育係でもあった。解説役。

・タヌキのポコッチ。

 野生のタヌキ。次々と死んでいってしまった赤ちゃんタヌキの最後の一匹を、人間の男の子に託した、ちょっと天然タヌキ。



 後編です。


 「友美が赤ちゃんプレイとか性癖の話ばかりしてるから、改めてこの作品を紹介して、ポコチさん。」


 「…………」


 カメッチは散々語っていたにも関わらず、全責任を私に転嫁。そして口の周りにヨーグルトをたくさん付けながら、ポコッチにあらすじを言う様に促しました。


 「わかったわ、亀頭さん。この作品は近未来、女性ばかりが産まれて、男性の出生率が低いウィルスに見舞われた国を舞台にした、SF作品ね。そして選ばれし一人の男子と十五人の女子が戦艦に乗船する……ちなみに全員中学二年生ね。その子達による、戦闘あり、ラブコメありの青春物語よ。そしてこの作品は作者様のベイビーアサルトシリーズと言う、世界観を共有する全五部構成の物語の一部なのよ」


 「すごいよね!」


 「そうね。この作品は世界観の設定、作品内の特殊能力や医療、機械工学的な設定が細かいのよ。だから一言では説明出来ないわ。て言うか序盤の主人公が動けなくなって哺乳瓶で栄養を飲ませ様とするコメディタッチの掛け合いのシーン。そして戦いや設定語りとも言えるエピソード……中途半端な事がない、メリハリがきっちり区分けされている作品だと思ったわ。私はこう言う作品内の設定を把握するのが好きだから、たまらないわ!」


 「亀頭さん!友美ちゃん!私、今思ったんだけど、性癖認定禁止とか、おふざけ的なシーン、設定語りだから逃げろ!とか、凄く私達読者の先手を撃ってくれて、それがすごく楽しいわ!」

 

 「ポコチさん。それは作者様も感想の返信で仰っていたけど、好きにやってるって。だから、この作品を読んでる奴ら!俺についてこい!みたいな作者様の心意気を感じるわ。それがすごく楽しいの。そしてその期待に答えて、設定に矛盾がないから、私はこの作品は安心して読めるの!友美はどう思うかしら?」


 「カメッチの言ってる事わかるよ!女の子がたくさん出てくるからハーレム物?とか思ったけど違うしね!所々が多くの作品と違うから、不思議な作品でもあるよね!」


 「土台となるしっかりした文章力がある。設定も練り込まれて、作品にきっちり落とし込まれている。オリジナリティも高い。ほんとに奥深い作品で、噛めば噛むほど、色々な味が出るスルメの様な作品だわ……そして私がこの作品一番の神回と思ったのは、幕間の【6組の鳴沢さんⅡ】よ」


 「作者様も一番好きって書いてあったよね!」


 「このエピソードはほんとに良かったわ。女の子の揺れる心境の変化と女性視点での語り口調がウルウルきちゃったわ。この回だけ、本格的恋愛小説みたいな印象よ」


 「私も思いました……。私が預けた子供にも謝りたいわ……グスン……」


 ポコッチは、野生で暮らしている時に10匹の子を産みました。しかし、旦那さんが直後にいなくなり、食料不足で母乳も出なくなり、次々と目の前で子供が死んでいってしまいました。

 そして最後に生き残った子供を、昔優しくしてくれた人間の男の子に託したい……。その相談を受け、実現させたのが私との出会いでした。


 「ポコッチ泣かないで!!大丈夫だよ!子供は多分元気に暮らしてるよ!」


 「ありがとう。友美ちゃん……」


 「チン……じゃなかった、ポコチさん、大丈夫よ。友美の言う通り元気に暮らしてると思うわよ」


 「ウウッ……亀頭さんも、ありがとう」


 「…………」

 (カメッチ……このタイミングで、その言い間違えは……チンのあと言ったら、大クレームでポコッチが本当に読書会出禁になるよ?)


 「じゃあ改めて、友美、ポコッチンさん……ごめんなさい、いい間違えたわ……ポコッチさん。続き読みましょ」


 (…………ギリギリアウトだよ……カメッチ、あなた全然反省してないね……それどころかポコッチの事、馬鹿にしてるでしょ?)


 私達はその後、朝までこの作品を読みワイワイと語り明かしていました。



 作者 いぬうと 様

今回はありがとうございました!


今回の作品へはこちらからどうぞ!

https://ncode.syosetu.com/n0157hn/










 








 




 


 


 


 


 

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る