高校生の私には、どうやらドッペルゲンガーが結構な頻度で存在していたらしい。

しかも私一人だけではなく、他の人と連れ立って行動している姿があちこちで目撃されていた。

高校一年生の頃に片想いしていた女子と海辺を歩いているところを目撃されていたが、私はまだその海辺には行ったことがなかった。

また、アルバイト中、出勤してきた先輩に「あれ？さっきお前お姉さんと〇〇にいたよな？」と言われたり。

中学の同級生とばったり会い、久々だなと声をかけたら「この間もそこのカラオケ屋で会っただろう」と言われたり。

また、ちょっと離れた街での目撃例もあったが、そこも含め大体が生活してる上でばったり会ってもおかしくない場所ばかりだった。

よく似た他人なのかもしれないと思った事もあったが、ドッペルゲンガーの私と会話してる人もいた。

もう一人の自分、今そんな存在が近くにいたらとても便利なのにと思ったりもする。

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい